DDD 2

DDD 2 (講談社BOX)

DDD 2 (講談社BOX)

 買ったは良いけど、すっかり読むのを忘れていたので今更読了。忘れていたのは読むことだけじゃなく、前作の内容とか設定とか、あまつさえ主人公が誰だったかすら忘れてた。でも半分くらいは俺のせいじゃないと思う。だって前作と(覚えてる限りでは)随分と変わりすぎ。
 DDDって、野球モノだっけ? というのがまず数ページ読んだ感想。というか、この巻は野球に終始。野球はあんまり好きじゃないから、あんまりテンション上がらなくて残念と言えば残念。
 話もすこし「なんだかなー」って感じだった。前作が結構面白かったと記憶している分、今作の微妙なテンションがどうも受け付けない感じ。そしてそれに拍車を掛けるような記憶障害という名の時系列シャッフルや、最後の最後までストーリー上必要あるのかよく意味が分からんヤク中のあんちゃんとか出てきて、混乱しまくり。もっと言えば、前作の設定を良く覚えてないから、専門用語出過ぎで軽く置いてけぼり。前作でなんか伏線張ってたっぽい匂いがする箇所も「……どんなだっけ?」って感じでイマイチぱっとせず(特にオリガ記念病院関連)。でもまあ、川上稔とかと一緒で、だがそれが良いって感じで受け止めますけど。
 で、ヤク中のあんちゃんこと日守秋星だけど、トマトちゃんの突入シーンと同じくらい、必要あったのかな? という感じ。いや、こういうキャラは好きだけど、なーんか伏線張るのに頑張りすぎてる感が凄く伝わってきて読むのが疲れる。でも常に限界ギリギリバトルっていうのは熱い。
 前作で唯一覚えていたのは、四肢がない美少年が出てくることと、超萌えな妹が出てくるところ。ってか、私つえーな妹キャラを描写することに関して奈須きのこの右に出るモノは今のところ俺の中では居ない。鮮花とか秋葉とかカナタとか、マジ最高だから。そして非常に悔しいことに、奈須きのこ作品に於いて妹は意外に蔑ろ(というか、奈須が他のヒロインに熱を上げてて妹にその余力しか回ってこないのか)なのに対して、DDDでは割と妹成分高め(になりそうな予感)。三巻を超楽しみにしてます。
 奥付を見たら、どうもこの本を買ったのは去年の夏らしい。出てすぐに買ったハズなので。にもかかわらず、未だに三巻の発刊予定はおろか事前情報すら聞かないのは……まほよで忙しいのか?

 名言
「あれ――なんだ、ぜんぜん決まりませんよ!? うそ、恥ずかしい! なんかすごく恥ずかしい! ひぃ、やめて見ないで! うぅ、さっきはあんな自然に言えたのに、一時の奇跡だったとでも言うのですか先生……!」