ダンタリアンの書架 3

ダンタリアンの書架3 (角川スニーカー文庫)

ダンタリアンの書架3 (角川スニーカー文庫)

 検索で飛んでくる人のほぼ全員が「ダンダリアンの書架」で検索してますが、正確には「ダンタリアンの書架」です。
 ダリアンは相変わらず可愛い、可愛いのだが、前回のねらー疑惑に続いて今度は腐女子疑惑が持ち上がる。でも可愛いから許す。
 非常に面白いです。三巻連続でこの面白さというのは、もう絶対に買いだと思います。感覚的には、面白さ四割り増しのほうかご百物語って感じです。あとがきによると、このシリーズは本当は三巻で終わりだったそうですが、人気のお陰で続きが決まったそうで。とても良いことだと思います。
 五つの短編集で、今回は色々と話の元ネタが分かるのが多かった。一本目は、スティーブン・キングのホラー「ミザリー」が元ネタ。けれど、そこに幻書のテイストを加えるとまあ結構楽しくなるものだなあ、と。しかもダリアンは腐女子に目覚めたらしく、最終刊で主人公が女とくっつくのを見て悪態ついてました。萌え。
 二本目は、グリム童話青髭。劇中でもその名前が出てきて、印象的に使われる。しかし、ある意味平和なオチで良かった。
 三本目の元ネタは分からず。でも、本の世界に入ることも出来るのかこいつらは。何というチート性能。
 四本目は、竹取物語。オチが酷い。いや、ある意味で凄く面白いんだけど、オチでずっこける。間違いなく。
 五本目は、多分元ネタ無し。でも全身拘束のフランが超絶可愛いので、それだけで楽しい。
 ストーリーだけじゃなくてイラストのレベルも相変わらず高いし(設定と絵が多少合って無いけど)、間違いなく買って損のないシリーズ。これは同じ作者が電撃で出してるアスラクラインもチェックしろというお告げなのかな……

 名言
「幻書が、おまえたちを選んだのです」