バカとテストと召喚獣

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

 今年のこのラノ一位ってことと、随分前から積み続けていたので、良い機会なので読む。
 信じられない。これがこのラノ一位? 何が面白いのかさっぱり分からない。ほぼ台詞でしか話が展開しない上に、台詞が説明的じゃないから話の流れがサッパリ掴めない。悪い意味で川上的なテンションノベル。キャラの個性付けはハッキリしてたのに、それを明確に生かしたのがムッツリーニだけで、他のキャラの個性や特性が全く中途半端で投げっぱなし。脇役キャラも多すぎて頭がこんがらがってくるし、Fクラスだけでも覚えるの大変だ。そもそもが、設定がよく分からない。召喚システムについて何の説明も無しにいきなりバトルが始まったかと思えば終わる。ルーリングもよく分からないし、どこでどう楽しんだら良いのか分からない。話のオチも非常に微妙だったし、むしろ何でそこを着地点にしたのかってくらいに何も解決しない。DクラスとBクラスに勝ったときは結構盛り上がっていたけれど、肝心のAクラス薄すぎるだろ。しかも一行で決着付けるのか。てっきり、大化の改新を正解したけど実はみたいな裏があるのかと思ってたら無かった。何がしたかったんだ本当に。トータルでつまらん。
 ただ、以前から耳にしていたとおり、秀吉は可愛いなホント。ムッツリーニの次くらいにキャラが生かされてたし、可愛いし、可愛いし……男なんだろうけど、そっくりな姉がいるから男でも問題ないよね。

 名言
「お前がグーを出さなかったらブチ殺す」