とある飛空士への恋歌3
- 作者: 犬村小六,森沢晴行
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/12/18
- メディア: 文庫
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前半のアリーメンのくだりは凄まじくしつこい。何だか言いがかりみたいな批判だけど、アリーメンという語感がまずしっくりこない。平和と戦争の対比を濃くしたいから前半はなごやかムードだったと思うけど、なんだかしっくりこない。なしてそないラーメンを推すのか?
後半は熱かった。てっきり、主要メンバーは一人二人死んでもほとんど生還するんだろうなーとか思ってたら、予想外のほぼ全滅。空飛んだ奴で生きてる奴がほとんどいないんじゃ? と思うくらいの死にっぷり。ビックリだ。空中戦の描写は丁寧だけど勢いがあって、個人的に理想なくらい良い感じだった。
キャラが多いから言葉で個性付けしなくちゃいけないのは分かるけど、なんか語尾とか喋り方で滑ってる気がする。アリーメンのくだりといい、どうして戦闘描写とか心情描写は凄く上手なのに、それ以外のところで寒いのだろうか。日常パートが向いていないというか、単に俺の許容力が低いのか、とにかく熱いパートは大好きなのに、緩いパートが受け付けない。あと、寮長の忍者設定もちょっと寒い。
アメリアが恍惚としながらラーメン食べてる所だけは、前半のパートの中で秀逸。むしろこれがなかったら読むの止めてた。アメリアさん可愛いよアメリアさん。頭固い女の人が一瞬だけぽけーっとしてるのは素晴らしい。ビバ、固スーツ萌え。
てっきりカルエルとクレアのキャッキャウフフ中心で話が進むものとおもいきや、アリーにまでフラグが。こっから先、どうなるの?
名言
「僕の命をあげるから」