ムネモシュネの娘たち2008
- 作者: 大野木寛,中央東口
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2009/04/01
- メディア: 文庫
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まず、アニメ観てないと理解不可能です。アニメ観ずに買おうって人はそんなにいないと思いますが。前埜光輝が渋いおっさんの時代だから、二話と三話の間かな、時系列は。2008って書いてあるから2008年か。
グーグル便利すぎだろ、いくら何でも。ミミが凄腕クラッカーって設定が便利すぎて、どーも話が都合良く進みすぎる気がする。全五話のショート構成だけど、どれもすごくあっさり構成。描写は淡泊だし、緊張感無しに話は進むし。一話が短いから長さ的な限界があるのは当然だけど、もうちょっと濃度を増してくれても良いんじゃないか。帯には「その過激さ、超ラノベ級!」って書いてあるけど全然そんなことは無かったし、やっぱり映像あってこそと思う作品。アニメの大野木寛作品は好きな物が多いけど、あんまり小説には向かない体質なのかな。いや、小説には向いてるかも知れないけど、ラノベには向いてない。
どの話も取り立てて面白いとは思わなかったけど、その中では一話の「鳥は飛ばない」と三話の「海は泣かない」が良かった。でも基本的にどの作品もすごーく淡々と進んで淡々と終わるんだけども。でも、SMのシーンはちょっと良かったかも。
どうも盛り上がりに欠けるというか、何で短編にしたのかとか、普通に一つ長い話を書けば面白いと思えるハズなのに。元の題材が面白いだけに、ショートだとどうしても展開が急になっちゃったり、便利に使われちゃう人がでたり……残念。
名言
「それもそれもって、ああそう。じゃあ、去年の暮れにあなたがしたこと……」