俺の妹がこんなに可愛いわけがない4

 前巻に比べて面白さダウン。けれど、一定の面白さはあるからこれはこれで満足かも知れない。最後まで読んだときは、てっきりこれでこのシリーズは終わりかと思ったのも束の間、余裕で五巻目が出るそうです。しかし、居なくなってから再び現れるまでがまるでそれ散る的なキングクリムゾン。
 初めて具体的に妹がデレたけど、冷静に考えてみれば今までなんつー可愛く無い妹だったんだ。キャラ的に非常に無敵キャラではあるのだけど、マジで可愛く無い。口がω(こんなふう)になってる沙織や黒猫のがよっぽど可愛いわ。黒猫の描いた漫画は、本人の前で地面に叩き付ける自信があるけどな。あるいはもう、最後までデレ無しで突っ走って欲しかった気もするけど、こう中途半端にデレられると非常にどうしたものか……。でもやっぱり可愛くねえよ。麻奈美が一番の癒しキャラだよ。
 所々で、細かくエロゲネタが挿入されているのには思わずニヤニヤするしか無い。CROSS†CHANNELネタが個人的には一番好き。というか、エロゲブランドとかが普通に実名で出てる辺り、このシリーズも敵無しだな、マジで。アスキーメディアワークスはどれだけパワーがあるのか、それとも単に周囲のノリが良いだけなのか。ただ、今回はちょっと全力でネタに走りすぎた感があるのがあった。
 あと、いくら何でもアメリカに行く展開と帰ってくる展開が急すぎませんか? 思わず「なんだそれ」と心の中で呟く急展開です。しかもその空白の数ヶ月をキンクリしてるのは、次の短編集で補完するためですか? そうですね。なんかこの辺の微妙な感じの引き延ばしや含ませ展開は、電撃の悪い癖だよな、と思ったり。

 名言
「かわいいいいいいいいいいいいいい! なにアレなにアレ!? CG!? CGなの!? 質量のある立体映像をイリュージョンあたりが開発したの!?」