カリスマのつくり方

カリスマのつくり方 (PHP新書)

カリスマのつくり方 (PHP新書)

 何となくタイトルに惹かれて、ちまちまと暇を見つけて(主にトイレ)は読んでいた一冊。読了。
 薄い。ページも内容も薄い。気がする。一番最初に著者自身も断っている通り、仕事が仕事なので守秘義務が付きまとい、ぼやかした説明しか出来ないとあるけれども、それにしても薄い。
 本書は全部で四章構成。最後の四章は例外としても、どの章でもなんとな〜くやぼんや〜りとした著者の言いたいことは伝わってくるものの、具体的とか明確とかいう言葉とは無縁だった様に思えた。特に顕著だったのはメディア戦略の項で、「凄い」だの「革命的」だのの文字が文末に踊りこそすれど、一体それが何をもたらすのかに全く触れていないどころか、よく分からない例を持ち出してそれを全撤回という意味不明の荒技。読んでいく内にテンションが下がってくる。
 読みどころは二章と四章。特に、二章の内容は具体例もそれなりに盛り込まれ楽しめた。