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- 作者: 瑠璃歩月,玄鉄絢
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/07/19
- メディア: 文庫
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総じて読みづらい
作者の方には非常に申し訳ないのだけれども、ひっさびさにラノベで大外れを引いた気分です。
ストーリーが淡々と進行しすぎて、戦闘シーンでワクワクしたり葛藤する場面などで感情移入とかが難しいです。百合作品ってあんまり読んだことが無いので、もしかしたら百合作品ではそんな淡泊な流れが普通なのかも知れませんが、どうも少年誌的ライトノベルに毒された自分には合わなかった。
ストーリーも何となく先が読めると同時に、あまりにその場当たりの行動ばかりするヒロイン達で首をかしげたくなる展開。メタファーかと思ったシェイクスピアやミレイも、特にストーリーと関係の無い謎のやりとり。
視点も常に俯瞰的な第三者かと思いきや、突然二人いるヒロインのどちらか片一方の主観になったり、かと思うともう一人のヒロインの主観になったり、安定感がなかったです。とくに視点をすぐに変えられると読みづらい。
状況描写の弱さも感じました。後半の列車内での戦闘なんかあまりに唐突に始まり唐突に捕まり唐突に終わったので、あまりの急展開に頭が着いていきません。全体的に言えたことですが、特にそのシーンはびっくりしました。行間を読む、とかではなく普通に説明不足だと思います。総じて読みづらいと思いました。
自分は作家でも評論家でも何でもないのにこんな偉そうにつまらない理由ばっかりあげて申し訳ない気持ちでいっぱいですが、素直な感想です。本当にごめんなさい。
迷言
「最小公倍数を捨てて、最大公約数に賭けてみるってことか」