化物語 上

化物語(上) (講談社BOX)

化物語(上) (講談社BOX)

アニメ化するという話しと、後輩からの薦めで購入するも、随分と放置していた。
西尾維新那須きのこは相変わらずこんなかんじだなあ、といういつも通りの作風。ただ、今作だったか刀語りだったか忘れたけど、趣味全開で好きなように書けて、それが受け入れられるって、羨ましいほど凄い才能だなあ、と思ったり。
戦場ヶ原ひたぎは、素直クールヤンデレツンデレを7:2:1くらいで絶妙に混ぜた非常に良いキャラだと思う。間違っても、ツンデレちゃんではなかろうて。ああ、こんな感じの彼女欲しいな、とか思えちゃうキャラって、素晴らしい。主人公に名前があって、ちょっとばかしびっくり。八九寺真宵の素敵な噛みっぷりも神っぷりだし、割りと直球素直クール人格破綻者の神原駿河も好き。こういい、キャラで魅せるだけの魅力があることって、ライトノベルに大切なことだから、素晴らしいと思う。
だだ、相変わらず西尾維新というか、文章くどい、くどすぎる。あんなにくどく匂わせているにも関わらず、今後も春休みとロリ吸血鬼が話に関わってくることは無いだろうし、妹が今後も話しに関わってこないであろうことも口惜しい。裏設定をあんまり見せびらかすスタイルがあんまり好きじゃないから、その点は那須きのこより合わないなあ。
下巻、楽しみです。

名言
「冗談じゃないわよ。薄っぺらい自己犠牲の精神なんて、これっぽっちもお呼びじゃないわ。阿良々木くんが死んだら、私はどんな手を使ってでも神原を殺すに決まっているじゃない。私、確かにそう言ったわよね? 阿良々木くん、私を殺人事件の犯人にするつもり?」