ねこシス

ねこシス (電撃文庫)

ねこシス (電撃文庫)

 何これ、俺の妹が以下略の焼き直しじゃん、と思ったらこっちの方がプロトタイプだったことがあとがきで分かる。
 どうしようもなく微妙。面白くもないしつまらなくもないし、なんというからきすたとかけいおんラノベにしたらこんな感じみたいな印象になるんじゃないだろうか。基本、可愛い幼女に「ふにゃーん」とか「はにゃーん」とか言わせることが目的としか思えない。というか、それくらいの内容の薄さ。やってることは単なる学校生活なので、まあそりゃ退屈に見えるかな。
 なんというか、こっちがプロトタイプだから何とも言いようが無いのだけど、俺の妹以下略で味を占めたのか、これでもかというくらいしょーもないオチが待っていた。いや、それは本当にどうなのよ。ある意味、オタクの青春小説なのか? うーん、一発目や二発目は笑えるけど、何度も打ってこられたらそろそろ食傷気味かな。
 ただ、千夜子とクロのラブストーリーは結構良かったんじゃないかと思う。確かに、人間は猫と付き合うわけにはいかないからね……あんな距離感も良いのではないでしょうか。
 読んでも毒にも薬にもならず、伏見先生らしいといえばらしいのか、とにかくなんかもう、もうそろそろ違う道を模索してみては、と思ったりする一冊。

 名言
「フ、私の彼氏よ。かっこいいでしょう?」