ゴミ箱から失礼いたします
- 作者: 岩波零,異識
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/11/21
- メディア: 文庫
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でもヒロインが劣化戦場ヶ原さんです。意識してるしてないのどっちにしろ、やっぱりガハラさんには圧倒的に敵わないわけで、そこが少し残念。けどやっぱり、毒舌美人は可愛いということを再認識。イラストも雑だけどキャッチーだったし、なかなか良い仕上がりかと。設定のはっちゃけっぷりは、もう一歩くらいはっちゃけてもいい気もするけど、新人賞でこのはっちゃけ感は次回に期待できる。もっとも、次ははっちゃけ具合五割減にならないことを切に期待。
萌える太が妖怪ゴミ箱になった理由の解決編あたりの展開が非常にビミョーな感じではあったけど、トータルで綺麗に纏まっていた。だけど、郷右近さんとか妙に印象は濃いのに案外どうでもいいキャラだったり、会長とか重要なハズなのにえらい影薄かったり、キャラクターのバランス感覚がイマイチ適当じゃない気もする。あと、なんで将棋? その辺の理由は無いのか? MFを読んでいて共通する印象は、大体が「ストーリー行き当たりばったり感」なんだけど、その片鱗が少し見え隠れ。
で、妹とか委員長とかにもっと活躍の場を与えてもいいんじゃないでしょうか? というか、委員長には与えてあげて下さい。マジで次回作ではお願いします。あるいは、キャラクター多すぎなのかも。妖怪はっきり男の必要性はイマイチ分からないし。
スラスラ読めるし、設定はなかなか楽しいし、ヒロインも可愛いので、最優秀賞よりよっぽどお勧めです。次回作楽しみにしてます。
名言
「ゴミ箱に入ったまま火葬されるお兄ちゃん、格好いいと思うよ?」